のんびりとした南国のリゾートというイメージの強いフィジーですが、実は、太平洋諸国のなかでも安定した経済成長を遂げている注目の国でもあります。
ここでは、フィジーの経済や産業について見てみましょう。
フィジーの経済

世界銀行が公表しているデータによると、フィジーのGDPは46.71億USドル(2016年)。
同年の日本のGDPが4.95兆USドルなので、だいたい日本の1000分の1ぐらいの経済規模といえます。
フィジーのGDPは近年2〜5%台の成長で推移、右肩上がりで経済が伸びてきているのがわかります。
実は、オセアニアに分布している島国は、人口も少なく、資源もあまりなく、商圏規模も小さいため、経済の分野では世界でもかなり下の方です。
しかし、その中でフィジーは商業の中心ともなる規模まで成長してきており、GDPでは現在オーストラリア、ニュージランド、パプアニューギニアにつぐオセアニア第4位となっています。
主要産業
外務省のHPでは、フィジーの三大産業は「観光」「砂糖」「衣料」の3つ。
フィジーの産業1. 観光

フィジーの産業として最も規模が大きいのは「観光産業」です。GDPの実に30%を占める巨大産業に成長しています。
フィジー統計局の発表によると、フィジーの2017年の渡航者数は842,884人でした。
フィジーはオセアニア最大級のリゾート地としても有名で、オーストラリア人やニュージーランド人にとっての定番リゾートアイランドになっています(日本でいうところのハワイみたいな位置付けですね)。
人口90万人の国に年間84万人の観光客と考えるとなかなかすごいですよね。
観光産業は今後も成長が期待される分野のひとつ。2018年にはナンディー成田間の直行便も就航し、日本人観光客もこれから益々増えていくことが予想されます。
フィジーの産業2. 砂糖

農業、特に「砂糖産業」は、古くからフィジーの経済を支えてた存在です。
フィジーは、イギリス植民地時代にサトウキビのプランテーションが広がった影響で、いまでもサトウキビ栽培が盛んな国です。しかし、近年では農業機械の老朽化が問題にもなっています。
フィジーには乗客を乗せる移動手段としての電車はありませんが、電車のレールはあります。このレールは収穫したサトウキビを精製工場まで運搬する専用のもの。サトウキビの収穫時期になると、この運搬車が忙しく動いているのを見かけます。
フィジーの産業3. 衣料

1987年のクーデター以降、フィジーの「衣料産業」は急速に発展した分野でもあり、一時期は砂糖を抜かして輸出第1位の産物にまでなっていました。
オーストラリアなどが主な輸出先となっています。
ちなみに、フィジーにはオーストラリアのムートンブーツブランド「UGG」の工場もあり、オーダーメイドでブーツを作ることができます。
南国でムートンブーツというのもなかなかユニークですよね。
フィジーの貿易 日本への輸出入

国際機関太平洋諸島センターが発表している『統計ハンドブック2017』によると、フィジーから日本へ輸入されているものは、まぐろをはじめとした海産物、木製品、フィジーウォーターをはじめとしたミネラルウォーターなどが多いです。
一方、日本からフィジーへの輸出で最も多いのは自動車。フィジーでは本当に日本車をよく見ます。
現地では20年以上の中古車も普通に現役で走っていますし、中古車(日本車)の値段もさすが輸入もの、かなり高いです。
直行便が復活した2018年、さらなる貿易投資に注目が集まっています。もしかしたら、日本国内でフィジー製の製品をよく見かけるようになる日も近いかもしれませんね。


