2020年1月開校フィジー初の日本語学校「JLS」とは?

2020年1月、フィジーで初となる日本語学校Free Bird Institute Japanese Language & Culture Department/略称:JLS)がナンディに設立されました。今回は、実際にどのような授業を行なっているのか直接現地へ取材してきた様子をレポートします。

フィジーの日本語学校「JLS」とは

フィジーの日本語学校
JLSは、フィジー人に日本語の読み書きやコミュニケーションを教育する、国内唯一の日本語学校です。

JLSは、日本語教育だけでなく、就職斡旋も行うワンストップ事業を目指しており、学生に対し日本での就労も視野に入れたサポートを行います。

授業の様子

フィジーの日本語学校
JLSでは、現在74名の学生が第1期生として日々日本語を勉強しています。2020年1月の開校時、学生の募集に対してはなんと185名もの応募者がいたのだとか。

カリキュラムは、日本語のリーディング、ライティング、リスニング、スピーキングをバランスよく習得できるような構成となっています。

フィジーの日本語学校
授業の内容には、日本語教師でもある内山さんの工夫が随所に見られました。例えば、日本語で自己紹介をするときにもしっかりとパートごとに分け、名前や職業等、一文一文を声に出しながら理解できるように進めていきます。

フィジーの日本語学校

会話の授業では、たとえば、「これはバナナですか?」というYES/NOで回答するパターンと、「昨日は何を食べましたか?」「私は昨日、バナナを食べました」と回答するパターンとに分けるなど、日本語のコミュニケーションのパターンを繰り返し学んでいきます。

現地取材したのは開校してからまだ2ヶ月足らずの時期でしたが、生徒さんはすでに回答パターンの違いを理解し、日本語会話を着実に習得している様子が伺えました。

フィジーの日本語学校
さらに、生徒さんの日本語の発音がとても聞き取りやすかったことに驚きました。フィジー語の母音は日本語と同じ「あいうえお」なので、フィジー人にとって日本語の発音は難しくないのかもしれません。スピーキングの授業は学生の皆さんも楽しみながら受けている印象でした。

一方、読み書きには苦戦している学生さんも多く見られました。特に、平仮名の形はやはり難しいそうです。そんな中でも、平仮名の「ろ」は数字の「3」と覚えたりと自分たちなりに工夫して覚える努力をしている姿が印象的でした。

フィジーの日本語学校
学生さんは皆一生懸命に取り組んでおり、授業内容を一心不乱にノートにメモしたり、分からないことは挙手をして質問したりと、主体的に学ぼうという意志が感じられます。

日本での就労に向けて

フィジーの日本語学校
教師の内山登緒子さん

JLSは、3学期制、1年間のプログラムを基本としています。日本語を1年間みっちり勉強し、卒業後は、航空業やその他関連業での就労を目指すとのことです。

実は、JLS開校に先行して始めた前身のプログラムを経て、すでに日本の空港で就労しているフィジー人もいるそうです。

さらに、日本企業側が生徒さんの学費を一部貸し出し、就職後に返済するという仕組み作りにも着手しています。生徒さんと受入企業ともにWin-Winの関係構築を築くことが目的なので、無利息無担保で実施されています。うまく進んでいけば、やる気や能力はあるのに経済的な理由で教育を諦めなければならない多くの学生を救うことができるかもしれません。

こうした取組みも含めて、フィジーと日本の信頼関係の強化にも繋がる事業方針が随所に見受けられました。

今後の課題

外国人が日本国内で働くのにビザは必要です。日本で就労する際に必要な「特定技能(1号)ビザ」を取得するには、日本語能力水準/判定テストの合格が必須です。しかし、2020年6月現在、残念ながらこのテストをフィジー国内で実施することはできません。

内山さんは、ビザ発給をスムーズに行うためにも、日本語能力水準/判定テストをフィジーでも実施できるようにすることが大きな課題だと語ります。さらに、実施自体が可能となっても、やはり最大の壁は、生徒さんがその試験を突破できるのか、日本で就労できる語学レベルに到達できるのかということでしょう。未知の領域です。

しかし、JLSのプログラムに必死についていこうとする学生を見ていると、きっと学校全体で一丸となって、どんな難題も乗り越えられるはずだと思わずにはいられません。一人でも多くのフィジー人が日本で活躍する日を期待しながら、フィジアンスマイル溢れる教室を後にしました。

日本でフィジー人が活躍する日もすぐそこ?

フィジーの日本語学校
最後に、私は内山さんに質問しました。「もし1人でもJLSから日本に就労できたとしたら、泣いちゃいますか?」

すると内山さんは「想像するだけで涙が出ます」と答えてくれました。

この言葉を聞いて私は、きっとJLSなら高い高い壁も突破できると確信しました。近い将来、フィジー人が日本で働く未来が実現することになるでしょう。フィジー人のとびきりの笑顔が日本を明るくする日がもうすぐです。心から応援しています。Vinaka

\ フィジー留学の相談なら /

フィジー留学

フィジーってどんなところ?

費用は?どの学校を選べば良い?

フィジー留学にまつわるご相談を

電話やSkypeで受付中!

毎週末説明会も開催してます!

フィジー基本情報

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします