世界の幸福度のさまざまなランキング方法|世界でいちばん幸せな国は?

「幸福度ランキング」で検索してみても、なにやら色々な結果が出てきて、どうもよくわからない……。そもそも、「人間の幸福度」ってどうやって測っているんだろう……?

世界幸福度ランキング2017でのフィジーの快挙に喜びつつも、そんな疑問を抱いた私。そこで、「世界の幸福度の調査方法」について詳しく調べてみることにしました。

3大幸福度調査を調べてみた

実は現在、さまざまな調査機関が、世界各国の幸福度の計測を試みています。

「幸福度ランキング」とい一口にいっても、調査報告をだした機関や、その計測方法によって結果が大きく異なります。

なるほど!だから「世界でいちばん幸せな国」の候補として、多くの説が浮上しているのか。

ということで、まずは、幸福度に関する調査で有名な次の3つを比べていきます。

  1. 国際連合 発表「世界幸福度報告」
  2. イギリスNEF 発表「地球幸福度指数(HPI)」
  3. スイスWIN/Gallup International 発表「幸福度調査」

1. 世界幸福度報告

幸福度ランキング
国際連合の「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)」が発表している報告書。アメリカのギャラップ社によって140以上の国を対象に調査された主観幸福度(自分が幸せだと思うかを0〜10で答えてもらうというアンケート調査)の平均値によってランキングされています。

ただし、国連では、この幸福度調査を報告するにあたり、「その国の人々に、いったい何が幸せをもたらしているのか」という幸福度の要因と考えられるものを、複数の要素で分析します。

さまざまな説明変数※によって回帰分析を行い、寄与度を数値化したものが最終的に発表されているのです。

※幸福度の要因を表す6つの説明変数

  1. GDP
  2. 困ったときに頼ることができる人がいるか
  3. 健康寿命
  4. 人生を選択する自由度
  5. 他者への寛容さ
  6. 汚職のない社会

主観的なアンケートに基づいて幸福度を調べているのはいいとして、「幸福度が何に起因しているのか?」という説明変数は、あくまでも国連が仮説立てたものであって、まだいろいろと議論の余地がありそうだなと思っています。

毎年、北欧諸国が上位を占めているのが特徴的です。
ちなみに、2017年の調査では、1位がノルウェー、日本は51位、フィジーは対象国に入っていませんでした。

2. 地球幸福度指数(HPI)

HPI
Photo byHAPPY PLANET INDEX

イギリスのシンクタンク、ニュー・エコノミクス財団(NEF)が発表する調査です。NEFが出している地球幸福度指数HPI(Happy Planet Index)は、人生において最も望むのは幸福と健康ではないか、それが人間の真の豊かさではないか、という考え方に基づいて調査・算出されています。

国連の調査でも使用されているギャラップ社の「主観幸福度調査結果」に、「平均寿命」と「国内の格差」を掛け合わせ、それを「エコロジカル・フットプリント(自然環境への依存度のようなもの)」の数値で除したものがHPI指数となります。

もともと、GDPを過度に重要視している社会に疑問を持ったところから始まったというこのHPI。
「人間にとっての幸せ」とともに、「地球にとっての幸せ(環境配慮)」なども決定要素となっているところが、他の調査と大きく異なる部分です。

環境の変化は人々の健康にも大きく影響を与えますし、資源は有限なので、HPIでは、何世代後になっても幸せに暮らし続けられる場所なのかどうかというところも測っているのかなと思います。

最新の2016年7月の調査では、1位がコスタリカ、日本は58位、フィジーは対象国に入っていませんでした。

3. 幸福度調査

幸福度ランキング
幸福度調査とは、「WIN/Gallup International」という調査機関が発表している、世界の「純粋幸福度」を調べたものです。
対象者に、「自分が幸せかどうか」を「①とても幸せ」「②幸せ」「③幸せでも不幸でもない」「④不幸」「⑤とても不幸」の5段階で評価してもらい、①と②の合計割合から④⑤の合計割合を差し引いたもので純粋幸福度を算出しています。

国連の幸福度報告などと比較して対象国が少なく、2016年は69カ国、2017年は55カ国となっています。

POINT

  1. 世界幸福度報告は、0〜10の主観幸福度アンケートを元にランキング。
    国連発表、対象国140ヶ国以上
  2. 地球幸福度指数(HPI)は、1の結果と「平均寿命」「国内の格差」「自然環境への依存度」を計算する。
    英NEF発表、対象国140ヶ国以上
  3. 幸福度調査は5段階の主観幸福度アンケートを元にランキング。
    スイスWIN/Gallup International発表、対象国50ヶ国以上

いちばん幸せなのは北欧?コスタリカ?ブータン?フィジー?

さて、対象国の違いや調査方法の違いで、幸福度ランキング結果が大きく変わってしまうということはわかりました。
「幸せになる要因」と考えられているものも、調査機関によっていろいろあるんですね。

さて、幸福度を決めるひとつの要素として、経済的な(GDPなど)指標を用いているところもありますが、いろいろなところで言われる「幸せな国」は、必ずしも裕福な国ではないことも多いですよね。

「たくさんお金を持っている=幸せ」ではない、というのはなんとなくわかる。でも、自分が幸せになるためには、いったいどうしたらいいんだろう??

幸せを感じる秘訣は、幸せな国に教えてもらおう!

ということで、次に、幸福度が高い国としてよく名前の挙がる次の4つについて、それぞれ「なぜ幸せな国民が多いのか」みていきたいと思います。

  • 北欧諸国(ノルウェー、スウェーデン、デンマークなど)が幸せな理由は?
  • コスタリカが幸せな理由は?
  • ブータンが幸せな理由は?
  • フィジーが幸せな理由は?

わたしたち日本人がもっと幸せになれるヒントも、その中にあるかもしれません。

北欧が幸せと言われる理由

liknes / 17. Mai 2010

いろいろな調査で幸福度上位を占めるデンマークやスウェーデン、ノルウェーなどの北欧諸国。

これらの国は、高度な医療、手厚い福祉制度や教育の保障、女性の社会進出がとてもしやすいなど、子育て世代と高齢者にとって非常に住みやすく、かつ優秀な人材が多く輩出できるような社会の仕組みになっています。

社会保障がしっかりしている分、税金が高くても納得して払えるんでしょう。将来の不安も少ないし、いざという時の心配もいらないというのは精神的にかなり大きいですよね。

実は、筆者は北欧諸国どこにも行ったことがないので、いつかその目で確かめてみたいです。

コスタリカが幸せと言われる理由

Bruce Thomson / Rio Celeste Falls

前述の地球幸福度指数(HPI)ランキング最新版で第1位となっている、中米の小国コスタリカ。

自然豊かな国コスタリカは、特に環境面で優れた取り組みをしている国としても知られています。「自然エネルギー先進国」でもあり、再生可能エネルギーによる電力自給率は限りなく100%に近いという驚きの数値もあるほど。

さらに、コスタリカは1949年には憲法での軍隊廃止が決定し、その後は平和立国となっています。
軍事クーデターの心配もなければ、もしもの時には臨時の軍事組織が国を守ってくれます。軍隊にかけていた予算は教育に充てられるので、周りの中南米の国と比較し、教育水準も高いです。

国が平和をしっかりと保証してくれるのは安心だし、争いのない国はそれだけで幸せです。自然が豊かなところに住めるというのも、幸せを感じやすくなるひとつの理由なのかもしれませんね。

ブータンが幸せと言われる理由

Photo RNW.org / Bhutan

「幸せの国」というのが枕詞になっているぐらい、幸福度が高いと有名な国ブータン。

ブータンは、国を統治している国王が「発展のゴールは国民の繁栄と幸福である」と言いきっており、実際に、20世紀後半からは国民幸福量(GNH)という指標を独自に作って、国が主導となって国民の幸福度増加を目指しています。

GNHによって測っている「幸福度」とは、簡単に説明すると、「伝統文化や環境に配慮し、モノを満たすのではなく心を満たせる人々や集団を作れているかどうかどうか」というようなことだそうです。経済発展ではなく、積極的に地域や伝統を守ろうとしているのが印象的です。

GNHという指標をつくり、「幸せ」というものを国民に意識づけることで、きっと、当たり前の中にある幸せに気づくのが上手になるのかもしれません。

そして、国のトップが、国民の幸せのことを本気で考えてくれているということ自体が、とても幸せなことだなって思います。

情報化社会の波や、国内の経済発展、近代化に伴って、ブータンがどのように変化していくのか、今後も注目していきたいです。

フィジーが幸せと言われる理由


フィジーは、国をあげて幸せになろうといっているわけでも、国が安心して生活できるように制度を整えてくれるわけでもありません。

特別なことは何もないけど、何もない幸せを感じることのできる、ひとりひとりの島人(しまんちゅ)魂によって、心穏やかで幸せな人生を送っているのだと思います。

フィジーの特徴

  • 困った時はお互い様の「助け合い文化」が強い
  • 身近な人を一番大切にすることを、一番大切にしている
  • 良いことは神様に感謝、悪いことも神様の思し召し
  • 小さいことは気にしないし、何でもすぐ忘れる「テキトー」な考え方が「適当」である
  • ストレス解消方法は、よく食べ、よく笑うこと
  • フィジーの国民性については、2016年、2017年の幸福度調査ランキング発表の時に詳しく書いたので、ぜひご覧ください。

    改めてみてみると、国によって、何が国民に幸せをもたらしているのかという「幸福の要因」が全く異なるように思います。

    置かれている環境によって、国民の考え方にもいろいろな特徴が出てくるんですね。

    CHECK!

    • 北欧は、高福祉社会、男女平等、大きな政府が国民を支援。住みやすい国づくりをしている。
    • コスタリカは、平和立国、豊かな自然、エネルギー政策などから近未来的な社会を作っている。
    • ブータンは、伝統を守りながら、国主導で国民の幸福度を上げようとしている。
    • フィジーは、助け合いの文化や、悩みを持たないポジティブな国民性がある。

    それぞれに良さがあり、それぞれの幸せの形があります。私たち日本人も、日本という環境ならではの幸せの形を作っていかなければならないのではないでしょうか。

    まとめ

    「人の幸福度には、なにが影響していると考えられているのか」、そして、「幸福度の高い国の人はどんな生活をしているのか」を調べた結果をまとめていきましたが、「幸せ」っていうのは奥が深いですね。

    「幸福」については、100年以上も前から多くの哲学者が考えてきた人間の不思議のひとつです。いまだに明確な答えはわかりません。

    だからこそ、自分自身が幸せになるためには、まず「自分にとっての幸せってなんだろう」と考えることから始まるのかなと思いました。幸せな国のみなさんから、幸せになるためのヒントをもらいながら、改めていろいろ考えてみようと思います。

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