長い植民地時代を経て、ひとつの国として独立したフィジー共和国。
10月10日は、フィジーがイギリスから独立した日を記念して、国民の祝日になっています。
そこで今回は、フィジー独立記念日(フィジーデイ)について、そしてフィジーの祝日についてご紹介します。
目次
フィジー独立記念日(フィジーデイ)とは?
10月10日というと、日本では「体育の日」を思い浮かべる方が多いと思います。
実は、南太平洋のフィジー共和国において10月10日はは、イギリスの植民地だったフィジーが、1970年イギリス連邦国家として独立したことを記念して制定された、フィジー独立記念日なのです。
フィジーにとって最も重要な日と言っても過言ではありません!
フィジー独立記念日(フィジーデイ)の祝日には、各地でお祝いムードとなっており、国旗にちなんだ水色の洋服をきたフィジー国民達と、多くのフィジー国旗を見られることでしょう。
現地にいる方は、せっかくの機会ですのでぜひ一緒に盛り上げてください!
フィジーの祝日一覧
フィジーには、キリスト教、ヒンドゥー教、イスラム教の3つの宗教が入り混じっており、それぞれの祝日が制定されています。
全く異なる文化が共存しているのは、日本にはなかなかない感覚なのでとても興味深いですね。
ということで、フィジーにはどのような祝日があるか、以下に2019年の祝日を一覧にしてみました。
【2019年のフィジーの祝日】
日付 | 曜日 | 祝日 |
---|---|---|
1月1日 | 火曜日 | New Year’s Day |
4月19日 | 金曜日 | Good Friday |
4月20日 | 土曜日 | Easter Saturday |
4月22日 | 月曜日 | Easter Monday |
6月28日 | 金曜日 | National Sports Day |
9月7日 | 土曜日 | Constitution Day(憲法記念日) |
9月9日 | 月曜日 | Constitution Day Holiday |
10月10日 | 木曜日 | Fiji Day |
10月27日 | 日曜日 | Diwali |
10月28日 | 月曜日 | Diwali Holiday |
11月11日 | 月曜日 | Prophet Muhammad’s Birthday Holiday |
12月25日 | 水曜日 | Christmas Day |
12月26日 | 木曜日 | Boxing Day |
日数は日本に比べて少ないですね。
祝日には、宗教や歴史に関わるものが多く、フィジーには日本では馴染みのない祝日も多くあります。
ということで、次に、普段あまり聞きなれないフィジーの祝日について見ていきましょう!
【キリスト教の祝日】イースターとは?
日本語では「復活祭」などとも呼ばれるイースター。
「イースター」は、十字架にはりつけにされ処刑されたイエス・キリストが死後3日目に復活したことに由来している祝日で、キリスト教徒にとってとても重要な日とされています。
イースターの日付は毎年変わり、2019年は4月21日となります。
【ヒンドゥー教の祝日】Diwaliとは?
Diwaliはヒンドゥー教の新年で、ヒンドゥー教の女神ラクシュミーをお祝いします。「光のフェスティバル」とも呼ばれています。
Diwaliは10月末から11月初めのインド暦の第七番目の月の初めの日となっており、この日は新月と重なるそうです。
日付は毎年変わり、2019年は10月27日となります。
【イスラム教の祝日】Prophet Muhammad’s Birthday Holidayとは?
イスラム教を創始した、神の預言者ムハンマドの誕生日を祝う祝日です。
日本語訳すると「預言者生誕祭」となります。
(Prophet:預言者 Muhammad:ムハンマド)
1年を354日で数える「イスラム歴(ヒジュラ暦)」を用いているため、誕生祭ではありますが、日にちは毎年変わります。2019年の預言者生誕祭は11月9日の夕方〜11月10日夕方で、一番近い月曜の11月11日が祝日となります。
Boxing Dayとは?
ボクシングと聞くと、多くの方がスポーツのボクシングを思い浮かべるのではないかと思います。
私も初めて聞いたときは、あれ、フィジーってボクシング盛んなの?と思いましたが、どうやらそうではないようです。
ボクシングデーは、英連邦国家(オーストラリアやニュージーランドなど)やカナダなどで見られる祝日で、クリスマスデーの次の平日となります。
なぜボクシングデーになったのか、という名前の由来は諸説あるようです。
- 中世時代、クリスマスデーも働かなければならない屋敷の使用人たちのために、クリスマス後の平日に「Christmas Box」を主人からもらった、という説
- クリスマス前に、教会が貧しい人たちのために寄付を募り、クリスマスデーの翌日にその箱(box)を開けて貧しい人々に配ったという説
などなど。「Christmas Box」から由来して、Boxing Dayになっているんですね。
その国ごとの祝日は、歴史や文化を色濃く反映しています。
フィジー現地の人と会話するときには、日本にはこんな祝日があるんだよ〜などと話のネタにしても面白そうですね。