「英語を学びたい!留学したい!でも、留学っていくらぐらい必要なんだろう……?」
そんなあなたのために、今回は英語留学先として人気の国9つの留学費用相場をまとめました。また、費用を安く抑えるポイントなどもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
英語留学9ヶ国の費用相場
留学は行く場所によって大きく費用に差が出ます。まずは、以下に英語留学先として人気の9ヶ国の費用を期間別にまとめたので、ざっくりと相場感を掴んでみてください。
国 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 12ヶ月 |
---|---|---|---|
フィリピン | 55〜80万円 | 110〜150万円 | 210〜295万円 |
フィジー | 60〜80万円 | 110〜145万円 | 210〜275万円 |
NZ | 75〜115万円 | 140〜215万円 | 270〜415万円 |
アイルランド | 75〜125万円 | 145〜240万円 | 280〜460万円 |
マルタ | 80〜140万円 | 150〜270万円 | 295〜520万円 |
AUS | 85〜135万円 | 165〜260万円 | 320〜515万円 |
カナダ | 90〜155万円 | 175〜300万円 | 345〜580万円 |
イギリス | 110〜170万円 | 205〜330万円 | 405〜640万円 |
アメリカ | 115〜180万円 | 220〜340万円 | 430〜670万円 |
フィリピンやフィジーは物価も安いため、授業料や現地の生活費なども安く抑えることができるでしょう。フィリピン留学のほとんどがホテル滞在のため生活に不便はあまり感じられません。フィジーはホームステイで現地の人の生活を垣間見ることができますが、生活水準は日本より劣ります。
参考:【格安留学】フィジー留学の費用・英語力・フィリピン留学との違いは?
英語ネイティブの国で費用を抑えたいなら、ニュージーランド、オーストラリアなどもおすすめです。物価がやや高いのでご注意を。また、英語ネイティブとはいえ、ブリティッシュ・イングリッシュに独特のアクセントを加えた独特の訛りがあります。
憧れのアメリカ留学、イギリス留学は1年で400〜600万円程度は必要です。もちろん工夫次第でもっと安くすることもできますが、相場としてこのぐらいかかると覚えておきましょう。
それぞれの国ごとの詳しい比較は、こちらの記事をご参照ください。
英語留学どこに行く?おすすめの9ヶ国を比較
留学にはどんな費用がかかる?
次に、留学するのにかかる費用の内訳を確認してみましょう。費用は大きく、「留学準備費用」と「現地費用」の2つに分かれます。
留学準備費用
- 航空券
- 海外旅行保険
- 健康診断料
- 諸手続き費用(VISA・パスポート等)他
現地費用
- 授業料
- 教材費
- 滞在費(ホームステイ費用や寮費)
- 食費
- 生活費・お小遣い
留学準備費用(出発前にかかる費用)
航空券
アジア・オセアニア圏であれば5万円〜15万円、欧米留学では10万円〜25万円前後が相場です。渡航先や時期にもよって大きく異なるので、出発時期をある程度自由に決められるなら、安い時期を狙ってチケットを買うと良いでしょう。
航空券の予約は、渡航前ギリギリになったりと先延ばしにしがちですが、早めに買った方が割安になることも多いので、1日でも早く購入することをおすすめします。
海外旅行保険
外国と日本では医療制度が異なるため、万が一のケガや病気になってしまった場合、日本では考えられないような高額な医療費用を負担する場合があります。海外旅行保険は、留学に行くならなるべく加入するようにしてください。
保険料の金額は、サポート内容にもよりますが、月2万円〜3万円前後が相場です。大手のAIU保険からクレジットカードの付帯サービスまで幅広くあるので、留学期間や留学先に適した保険を選び、万が一に備えておきましょう。
パスポート取得費用
パスポートを持っていない人は、取得するための費用がかかります。日本のパスポートは、有効期間5年のものと10年のものがあり、20歳以上になると、どちらか好きな方を選ぶことができます。
5年有効のパスポートの発行料金は、都道府県収入印紙を含めて、1万1,000円です(12歳以上の場合)。10年有効のパスポート発行料金は、都道府県収入印紙を含めて、1万6,000円です。
各都道府県によってパスポートを取得できる施設が決まっているため、パスポートセンターが家から遠い場合は、交通費もかかることに注意が必要です。
学生ビザ申請料
学生ビザを取得する場合の費用です。申請料は留学先や期間によって異なりますが、料金はおおよそ2万円〜3万円前後です。留学先の授業料や宿泊費などのパッケージ費用とは別でかかることが多いのでご注意ください。
健康診断受診料
学生ビザを取得する際、英文の健康診断書が必要な場合があります。健康診断の費用は英文診断書を含めて3万円前後ですが、留学先によって対応している日本国内の指定病院が異なるので注意が必要です。
現地費用(留学先でかかる費用)
授業料
1日の授業料×日数でかかります。
授業料に関しては学校によってさまざま。「授業料が安いと思ったら、1日の授業数がかなり少なかった」ということもありますので注意が必要です。例えば、平均的な語学学校の授業は1日5コマですが、夕方から夜にかけて3コマだけの授業スタイルや、朝から晩まで8コマ10コマといったカリキュラムもあります。
価格だけで選ばず、授業数や学校設備も必ず確認するようにしましょう。
教材費
教材費(教科書代)は、大体の学校では貸し出しで、授業料に含まれています。
別途、ノートや文房具、辞書などは自分で用意する必要があります。
宿泊費と食費
宿泊費と食費は、学生寮を選択するかホームステイを選択するかで異なります。
学生寮かホームステイか選べる場合、学生寮の方が安い金額設定になっていることが多いでしょう。しかし、ホームステイは1日2食など、食事もついてくるのが基本ですが、学生寮の場合は、食事は自分自身で面倒をみなければなりません。学生寮を選んで宿泊費を安く抑えたつもりが、結局、外食ばかりで現地費用がかさんだという声もよく耳にします。
なるべく安く抑えたい人は、留学先の物価なども調べてから滞在方法を決めると良いでしょう。
交通費
学校までの通学交通費や、週末に遊びに出かける際の交通費などもバカになりません。
特に、ホームステイの学生は、学校への距離によってはバスや電車を利用することになります。学校との距離によっては毎日1時間かけて通学する場合があり、その際も交通費は自己負担です。
学生寮は、学校に隣接する場合が多いので、交通費の節約になるといえます。
通信費
英語留学先として人気の国では、インターネットはほぼ間違いなく繋がります。SIMフリースマホを持っていけば、現地SIMを入れてスマホも使えます。
海外での携帯料金は、定額制ではなくプリペイド式が一般的。料金は、アメリカやカナダ、オーストラリアなどの先進国はやはり高めの傾向があります。しかし、フィジーやフィリピンなど、場所によっては日本と比べ格安で使えるところも多いでしょう。渡航先のスマホ代事情なども調べておきたいところですね。
おこづかい
現地のバーに行ってみたり、週末に足を伸ばして小旅行に行ってみたり、アクティビティで遊んだり……
留学先での過ごし方は十人十色。ですが、当然、遊べば遊んだだけお金がかかるので、毎月予算を決めて、計画的に使うようにしたいものですね。
毎月のお小遣いは、滞在先の物価や行ってみたい場所などを確認してから決めると良いでしょう。
短期留学(1ヶ月)と長期留学(1年)の費用内訳
短期留学、長期留学どちらにもいえるのが、授業料・宿泊費が最もかかる費用であるということです。しかし、この部分はなかなか変えられないことも多いです。
現地費用は、長期になればなるほど、その割合も増えていくという図式になっています。つまり、留学生活中の滞在費を節約することで、留学費用を抑えることに大きく貢献できそうですね。
また、短期留学の場合は、長期に比べ航空券の割合が大きいのがわかります。ここをいかに安くするかもポイントといえます。
留学費用を安く済ませる6つの方法
ちょっとしたコツを押さえておくだけで、留学費用は格段にお得になります。語学留学の費用を安く済ませるには、次の6つのポイントを押さえておきましょう。
留学費用を安くするポイント
- 物価が安い国へ行く
- 長期割引やキャンペーンを利用する
- 航空券を安く手に入れる
- 留学先でアルバイト収入を得る
- ノマドワークで収入を得る
- お金のかからない遊びをする
物価が安い国へ行く
留学費用を安く済ませる1番楽で簡単な方法が、格安留学を選ぶことです。
フィリピンやフィジーなら日本の半分以下の物価のため、費用を欧米留学の1/2の価格に抑えて留学へ行けます。
リゾート施設なども割安で、こんな金額でスイート泊まれるの?という価格です。
ただし、日本のように何でもあるのが当たり前と思ってしまうと大変です。衛生面や医療面に不安がある人や、不便だとイライラしてしまうという人には格安留学はオススメできません。
長期割引やキャンペーンを利用する
どの留学先でも使える節約術が「長期割引」の利用です。
数週間の短期留学を申し込むよりも、3ヶ月、半年、1年と長期で滞在すればするほど、割引が効きます。3ヶ月前後の留学では10%程度、6ヶ月以上の長期留学では20%〜30%と割安で留学することができます。
英語力を鍛える上でも、コスパ面でも6ヶ月以上の長期留学は魅力的といえるでしょう。
時間やトータルコスト的に長期留学は難しいという方は、キャンペーンの利用がおすすめです。
各語学学校で、入学金無料キャンペーンや、1〜3週間分の授業料が無料といったキャンペーンが実施されていることがあります。大学生が多い夏休みや冬休みの期間を外した、4〜6月、10月〜12月といった時期に行われることが多いので、こうしたキャンペーンを逃さずチェックしたり、担当のエージェントに聞いてお得な情報を収集していきましょう。
航空券を安く手に入れる
航空券の費用は、渡航時期やチケット購入時期によって大きく差が出る部分です。
留学の出発日を決めるときは、日本人観光客が多くなる時期や、海外のホリデーシーズンを外すなど、チケットが安い時期を狙って申し込むと良いでしょう。
また、航空券を自分で手配する場合は、LCC(格安航空券)を利用したり、航空会社の早割を利用したり、格安航空券予約サイトで出来るだけ安いチケットを予約するなどが考えられます。
いずれにしても、ある程度出発日に自由度がある人が有利といえるでしょう。
留学先でアルバイト収入を得る
実は、留学先によっては、学生ビザでもアルバイトができる国があります。国によって就労条件は異なりますが、マルタやオーストラリア、ニュージランド、イギリス、アメリカは学生ビザでもアルバイトができます。英語力を磨きながら、現地で働いてお金ももらえるなんて一石二鳥ですね。
ただし、あくまで学生ビザなので全ての国に就労制限があり、労働時間が決まっています。留学先の国の法律・ルールは必ず守りましょう。
また、海外で働くといっても、日系企業で日本語しか使わなかったというケースも少なくありませんので、ご注意ください。
ノマドワークで収入を得る
インターネットを駆使して収入を得ながら留学するという方法もあります。あくまでインターネット上での収入のため、留学先での就労にはあたりません。学生ビザで就労が禁止されている国でもできる方法です。
ノマドワークといっても、方法はさまざまで、ライター業務から、写真販売、動画撮影、SNSやYoutubeなども考えられます。留学生活のブログを作って、広告収入を得るというのも良いでしょう。初心者の人は、ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングサイトに登録してみて、自分ができそうな仕事を探してみることをおすすめします。
ただし、最初はそこまで稼げるものではありません。かなりの時間を使い、地道にコツコツやって、数百円。この繰り返しです。無理は禁物と心して、留学の本来の目的を忘れない程度にチャレンジしてみるのはいいかもしれませんね。
また、一定以上の収入がある人は、日本で納税する義務がありますのでお忘れなく。
お金のかからない遊びをする(現地の人と交流・自分たちで部活やイベントを企画して楽しむ)
単純に、お金を使わない。それが手っ取り早いです。
海外では、どうしても羽を伸ばしてしまいがちです。毎日のように友達と外食したり、ショッピングで散財したり……とっても楽しいことですが、気づいたら全然お金が残っていないなんてことになりかねません。
浪費癖がある人は、お金を使わない遊びを工夫することが大切です。
例えば、
- 有志を集めて学校で部活を立ち上げる
- 現地のスポーツ大会に参加する
- ゴミ拾いやその国の社会課題を解決するボランティアに参加する
- ホームステイ先の家族と一緒に料理
- 近隣の住民と仲良くなる
などなど、お金は使わず英語を使える時間の過ごし方を考えましょう。
私自身の経験でいうと、留学先の学校運営をボランティアでやっており、学校行事や現地の人を交えたイベントなどの企画を立てて実行していました。現地で英語を使う良いきっかけにもなり、大変なこともたくさんあったけれど楽しい日々でした。一緒にやっていた仲間は今でも仲良く、学校運営ボランティアは留学の良い思い出です。
これから留学するあなたも、(節約しながら)現地でしかできない経験をたくさんしてきてください。
留学エージェントを利用しないのは費用節約になる?
語学学校の販売手法は大きく2つ。語学学校が独自運営で生徒を集める場合と、留学エージェント(代理店)経由で色々な学校を紹介する場合があります。
学校が独自運営している場合は、自社の学校販売のみなので、当然、手数料等は発生せず「売上=学校の収益」となります。
留学エージェントには、「有料エージェント」と「無料エージェント」の2種類があります。
有料エージェントは、面倒な手続きを代行してくれたり、いつでも相談できる窓口があったりと、独自のサービスを行なっており、留学費用にサービス費用が加算されています。
無料エージェントは、語学学校の販売代理店として登録しており、売上代金の一部を学校から受け取っています。そのため、留学生に追加費用が請求されることはありません。
費用だけを考えると、語学学校に直接申し込むか、無料エージェントを使うのが良いと思うでしょう。
ただし、少しでも費用を安くしたいがために色々と自分でやろうとして失敗すると、大きな損失を被ります。例えば、留学先へ行ったら必要な書類が揃ってなかったために帰国せざるを得ない。というケースはゼロではありません。そんな失敗、嫌ですよね。
有料エージェントは、有料なだけあって行き届いたサービスや手厚いサポートを提供してくれます。語学留学を希望する人のほとんどは、はじめての留学で分からないことばかりで、どこから手をつけていいのか分からない状態です。その不安を取り除くためのサービスがあるなら、使わない手はないでしょう。
つまり、肝心なのは、そのサービスが金額に見合った料金か否かということです。
留学生を応援したいという気持ちがあるエージェントは誰しも、お客さんに真摯に向き合ってくれます。これから留学する方は、自社販売の学校にせよ、エージェントにせよ、自分の目でしっかりと見極めることが大切です。
まとめ
留学は人生の大きな買い物で、大きな財産にもなり得ます。でも、はじめての留学は不安や分からないことばかりの連続ですよね。今回ご紹介した国別の費用や節約術も参考にしていただき、ぜひ自分にぴったりの留学先を見つけてください。