はじめての海外留学。英語を学びたいけど、どこに行こう?と悩んでいる人も多いことでしょう。そこで今回は、英語留学先としておすすめの9ヶ国を徹底比較!費用や特徴などを比べていきます。
英語留学で人気の国9つ
英語留学といえば、アメリカやイギリスを思い浮かべる人も多いでしょう。しかし現在では、格安で行けるフィリピンやフィジー、ヨーロッパの留学生にも人気のマルタなど、さまざまな国で英語を学ぶことができます。
また、留学費用はその国の物価などによって大きく変わります。
では、費用が安い順に、それぞれの特徴を見てみましょう。
1. フィリピン
安い・近い・マンツーマン!
スパルタ英語ならフィリピン留学
フィリピン留学のポイント
- 費用が安い
- 英語初心者向け
- マンツーマン授業が多い
- スパルタ学習
場所は主にセブ島での留学がメインなので、別名セブ留学とも呼ばれています。セブエリアには、ビーチリゾート施設が多いマクタン島の語学学校もありますが、橋を渡ったセブシティにより多くの語学学校があり、ほとんどの留学生はセブシティでの留学を選びます。
費用が安い
フィリピン留学の最大のメリットは費用の安さです。授業料が一月あたり13万円〜20万円と低価格なだけでなく、物価も安いので、留学中も節約することができます。
さらに、日本からの距離も近いため、航空券代も安く済むでしょう。
初心者向け
フィリピンの語学学校では、ほとんどの学生が日本人です。デメリットと捉える人もいるかもしれませんが、学生に日本人が多いということは、日本人が英会話でつまずくポイントが分かっているということでもあります。
そのため、フィリピンは特に英語初心者の方におすすめな留学先といえます。
スパルタ学習
フィリピンには英語学校の数も多くさまざまなカリキュラムがあるので、自分に合った学校を見つけるのがキーとなるでしょう。マンツーマン授業を取り入れている語学学校も多くあります。
フィリピン留学は、朝8時から夜21時ごろまで学校に籠って徹底的に英会話をトレーニングする「スパルタ学習」も有名で、急な海外出張前や海外転勤といったビジネスマンにも重宝されています。
フィリピンは発展途上国のため、まだまだ生活水準は日本と比べると劣る部分があります。しかし、宿泊先のほとんどがホテルステイのため、生活の不便さを強く感じることはないかもしれません。
費用を抑えたい、英語を詰め込みたいけど、まだまだ初心者という人には、フィリピン留学はおすすめです。
2. フィジー
聞き取りやすい英語で
英会話初心者におすすめ!
はじめての留学ならフィジー留学
フィジー留学のポイント
- 留学費用が安い
- 英語初心者向け
- 聞き取りやすい英語を話してくれる
- フレンドリーな国民性
まだまだ留学先としても観光地としても知名度は低いフィジーですが、語学留学には絶好な環境が整っています。
費用が安い
フィジーは発展途上国のため、物価も日本の3分の1ほど。生活費を含めて1ヶ月25万円〜35万円と格安で留学ができます。
フィジー人の英語が聞き取りやすい
英語初心者にとって大きな壁となるのが「リスニング」。「相手が何を言っているか聞き取れない。だから、何と返していいのかわからない。答えられない」となってしまうのです。
そんなリスニング初心者にとってもフィジーはおすすめの国です。フィジー人の母国語であるフィジー語は、日本語と母音が同じ。そのため、フィジー人が話す英語は聞き取りやすく、日本人が話す英語の発音も聞き取ってもらいやすいのです。
幸福度No.1の明るい国民性
「幸福度調査」で何度も世界No.1輝いているフィジー。世界一幸せな国民フィジー人は、お話好きで明るく陽気な性格です。そのため、人見知りの人や、なかなか自分から話しかける勇気が出ないという人でも、フィジーにいれば英語を話す機会が自然とやってくるので、学校で覚えた英語を即実践することができます。
フィジーは発展途上国のため、日本の生活水準より劣ります。フィジー留学は「日本のように便利な国で留学したい」という人や、すでに洋画を字幕なしでも見れるぐらいの英語力を持っている人には向いていないでしょう。異国の地で新しい価値観に触れたい人や、海外経験なし、英語は中学高校で学んだだけでほとんど話したことがないなど、英会話ビギナーの人には本当におすすめな国です。
3. アイルランド
歴史好き集まれ!
西洋の歴史も学べて2倍お得!
アイルランド留学のポイント
- 費用は中程度
- 中級者向け
- 異文化交流ができる
- 歴史・文化体験
イギリスのお隣の国「アイルランド」。アイルランドは、ヨーロッパ中の学生が集まる教育が盛んな国です。英語を学ぶ語学学校も私立校だけでなく、大学機関が運営する学校も多数存在します。
費用は中程度
アイルランドの物価は日本と比べるとやや高いくらい。費用もアメリカやイギリスに比べると安価ですが、ひと月30万円〜50万円程度が相場です。おいしいアイルランドビールの飲み過ぎに注意して、賢くやりくりをしましょう。
中級者向け
アイルランドは、近隣のヨーロッパ諸国から留学生が多く来るため、異文化交流ができる反面、英語の基礎力が必要です。英語中級者以上の方でないと、各国からの留学生に圧倒され、夢と現実とのギャップに負けてしまうかもしれません。自分の英語力と相談しましょう。
歴史・文化体験
アイルランド留学の魅力は何といってもその歴史や文化にあります。ヴァイキング(いわゆる海賊)やノルマン人の影響も受けた独自のケルト文化……世界史好きにはたまらない留学先ですね。
しかも、街並みには中世ヨーロッパの名残があり、歴史を感じる建造物が立ち並んでいるので、インスタ映えする観光スポットも満載です。
ヨーロッパの周辺国へのアクセスが良い
アイルランドもヨーロッパ各国へのアクセスが良いので、週末に近隣国への旅行が楽しめます。
4. ニュージーランド
自然大好きアウトドア派におすすめの
ニュージーランド留学!
ニュージーランド留学のポイント
- 費用は中程度
- 初心者〜中級者向け
- ネイティブ
- 学生ビザで就労可
- 美しい自然
費用は中程度
ニュージーランドは、オーストラリアよりやや生活費を安く抑えることができます。もちろん、フィジーやフィリピンと比べると現地滞在費はかかってしまいますが、その分、生活水準が担保されるので、「発展途上国の不便さは嫌だけど、コストはできるだけ抑えたい」という人には合っている国といえます。
就労ができる
オーストラリア同様に、ニュージーランドでも学生ビザで週20時間まで働くことができます。また、ワーキングホリデー制度もあります。ただしニュージーランドの場合、ワーホリの期間延長ができるのは3ヶ月まで(最長1年3ヶ月の滞在)なので注意が必要です。
美しい自然
ニュージーランドの魅力といえば、なんといっても大自然です。地球の箱庭と呼ばれ、世界中から多くの旅人が集まり、自然を堪能しています。各地にトレッキングコースがあり、まさに、これぞ大自然というスポットが目白押しです。映画『ロードオブザリング』や『ホビット』の舞台にもなっているので、休日にロケ地めぐりをするのも楽しいですね。
5. マルタ
インスタ映え間違いなし!
女子留学はマルタで決まり!
マルタ留学のポイント
- 費用は中程度
- 中級者向け
- 異文化交流ができる
- 学生ビザで就労可
- インスタ映えスポット多数
地中海に囲まれた異国情緒あふれる街並みはインスタ映え間違いなし。美しい自然とヨーロッパの気品が漂うマルタは今、留学先として人気急上昇中の国です。
費用は中程度
留学費用は、フィジーやフィリピンと比べると高くなります。ひと月当たりの留学費用は30万円〜60万円と、留学全体としては中間層にあたります。
中級者向け・異文化交流できる
マルタには、アフリカやヨーロッパ諸国からも留学生が集まり、異文化交流も盛んです。世界中に友達を作りたいと考えている人にとって、すごく魅力的な環境ですよね。
しかし、マルタ留学をするなら、英語力は前もって鍛えておく必要があります。なぜなら、同じ初級レベルでも「グローバルでの初級」と「日本人の初級」との感覚に差があるためです。
事前学習なしで行ってしまうと、周りとのレベルの差を痛感し、劣等感を感じて、思い描いていた留学がムダになってしまうことがあります。また、コミュニケーション手段である英語が全く使えないと、せっかく色々な国の学生がいるにも関わらず、外国人の友達ができないといった状況になる可能性も。そんなもったいない留学をしないように、渡航前にはしっかりと英語を勉強し、日常会話にある程度抵抗がないように準備をしておきましょう。
学生ビザで就労可
90日以上の学生ビザを持っていれば、国内でアルバイトをすることもできます。
入国後90日を超えてから1週間あたり20時間以内の就労が可能です。手続きが必要なので、希望する場合は留学エージェントなどに相談すると良いでしょう。
ヨーロッパの周辺国へのアクセスが良い
マルタ島は、イタリア最南端のシチリア島の南に位置するヨーロッパの小さな島国。イタリアやスペイン、ギリシャやフランスなどの近隣国に土日を使って旅行も行けるのも大きな魅力です。マルタからは、電車やバス、飛行機を利用して1万円もしない価格で海外旅行へ行けます。
異文化交流もでき、アルバイトで稼いだお金でヨーロッパ旅行にも行ける……マルタ留学は、自分でしっかり計画を立てられる人にぴったりの留学先といえます。
6. オーストラリア
時差2時間!
勉強しながらバイトもできる!
一芸ありならオーストラリア留学
オーストラリア留学のポイント
- 費用は中程度
- 初心者〜中級者向け
- ネイティブ
- 学生ビザで就労可
- 日本との時差30分〜2時間
オーストラリアは、社会人の語学留学だけでなく、中〜高校生の交換留学なども盛んで、日本人にとって馴染みのある留学先です。自然と都市とのバランスがいい国なので、平日は便利で楽しいシティで過ごし、土日には少し足を伸ばして豊かな自然に触れるということもできます。
就労ができる
オーストラリアは物価が日本より高く生活費がかかる国ですが、現地での就労が可能なため、最終的な費用を抑えることができます。
学生ビザだけでも週20時間以内の就労が可能。また、18〜30歳の人であれば、ワーキングホリデービザを取得して、働きながら英語を勉強することもできます。
ワーキングホリデービザは通常1年間有効のビザですが、オーストラリアの場合は最長2年間滞在することが可能です。
日本人経営のレストランなどであれば比較的仕事を見つけやすいですが、せっかく留学するなら、事前にある程度英語力をつけておき、より英語を使える仕事を探すことをおすすめします。また、日本でネイルの仕事をしていたなど、手に職があると英語力が低くても重宝されることもありますよ。
時差が短い
オーストラリアとの時差は、わずか30分〜2時間。日本の家族と話したい人や、日本との仕事のやりとりが必要な方には時差の短さも魅力のひとつです。
7. カナダ
冬好き集まれ!
仏語も学べて一石二鳥なカナダ留学
カナダ留学のポイント
- 費用は高め
- 初心者〜中級者向け
- ネイティブ
- 異文化交流できる
- フランス語も学べる
バンクーバーにトロント、モントリオールと、カナダには世界的に人気の都市が多くあります。カナダは語学留学やワーキングホリデーでも人気の国です。
費用は高め
カナダ留学の費用は高く、ひと月あたり35万円〜60万円ほどかかります。ただし、ワーキングホリデービザを持っていれば就労もできるため、結果的に費用を抑えて留学することも可能です。
英語だけでなくフランス語も学べる
移民大国カナダの公用語は英語、そしてフランス語です。学校での授業は英語で、街に出れば英語と実際に生のフランス語に触れて夢のトリリンガル(母国語+2ヶ国語話者)を目指すなんてこともできます。
夏は涼しく、冬は寒い
カナダの冬は厳しく、最低気温マイナス15度なんて日もあります。一方、夏は涼しく、最高でも26度前後。日本の夏の気だるさと比べると、過ごしやすく、暑いのがとにかく苦手な人にはうってつけですね。ウィンタースポーツも盛んな国なので、スキーやスノーボード好きにもおすすめです。
ワーキングホリデーでも人気の国
また、カナダはワーホリでの就労が認められている国なので、対象者であれば、1年間働きながら旅をしたり学校に通うこともできます。ただし、学生ビザでの就労は認められていません。万が一働いた場合は違法労働になってしまいますのでご注意ください。
8. イギリス
世界に名だたる大学教育
イギリス留学で世界に羽ばたけ!
イギリス留学のポイント
- 費用は高め
- 中級者向け
- ネイティブ
- 異文化交流できる
- 大学留学も人気
イギリス留学を決心する多くの学生の動機は、イギリスへの憧れにあります。教育レベルの高さ、生活水準、ヨーロッパの街並みこそが、イギリス留学が長年親しまれてきた最たる理由です。せっかくなら「綺麗なクイーンズイングリッシュ(イギリス英語)を学びたい」という理由でイギリス留学を選ぶ人も多くいます。
費用は高め
イギリス留学の費用は、ひと月あたり40万円から70万円ほどかかるので、フィジーやフィリピンの格安留学と比べると2倍3倍の費用となります。
しかし、その費用が高くつくだけあって生活水準は日本と変わらない留学生活を送ることができます。そういった意味でいうと「留学して生活レベルを下げたくない。正直、便利じゃなきゃ嫌だ。ストレスが溜まる」という人にもイギリス留学はおすすめです。
中級者向け
多くの国から留学生がこぞって集まってくるイギリスでは、多国籍の面白さがある一方、英語力に自信がない方だと授業についていけないことも。1クラス10人〜30人前後で授業が行われることが多く、「初級レベルでもこんなに差があるのか」と劣等感を感じてしまい、モチベーションが保てなくなる場合があります。
そのため、イギリス留学へ行くなら、過去に留学経験があったり、オンライン英会話や大学のサークル、社会人の方なら日常生活の中で英会話の実践経験をたくさん積んでおくことが本当に大切です。せっかくの憧れの舞台をよくも悪くもするのも自分の努力次第です。しっかりと準備をして、夢のイギリス留学を満喫しましょう。
大学ランキングNo.1の教育大国
教育の聖地、イギリス。世界大学ランキングでも、イギリスのオックスフォード大学が2017年、2018年の2年連続で第1位に輝いています。さらに、2年連続ランキング2位にはケンブリッジ大学とこちらもイギリス。
こうしたランキングから分かるように、イギリスの大学は教育、研究分野において世界最高峰といえるでしょう。イギリスでは、英語はもちろんのこと、様々な学問を学ぶことができます。
9. アメリカ
世界の最先端!
グローバル人材を目指すなら
ビジネス大国アメリカへ
アメリカ留学のポイント
- 費用は高め
- 初心者〜中級者向け
- ネイティブ
- 異文化交流できる
- 大学留学も人気
- 流行の最先端を体験
最近では、芸能人の方もサンフランシスコやLAに留学したりと、一層人気に火がついているアメリカ留学。アメリカは、多くの人が憧れる世界経済の中心地です。
費用は高め
アメリカ留学の費用は高く、ひと月あたり45万円〜70万円ほどかかります。ただし、生活水準は高く、最先端のファッションやテクノロジーに触れられるおまけ付きです。「その分の費用と思えば安いもんだ」という人もたくさんいるでしょう。
中級者向け
海外ドラマで見たアメリカ英語に憧れて、アメリカ留学を志す人は多くいます。ただし、事前にしっかりと英語を学び、英会話の実践経験を積んだ中級者以上の方でないと他の留学生に圧倒されてしまうかもしれません。場合によっては、日本人であるということだけで不当な扱いを受ける可能性もあります。
ただでさえ日本人はシャイな人も多く、ネイティブの国では本能的に英語を話すことを恐れてしまいがちです。英語レベルについてはしっかりと自分の実力を把握しておきましょう。
大学留学でも人気
他、アメリカ留学のおすすめ理由は、語学+αを学べることです。有名なハーバード大学やスタンフォード大学だけでなく、優秀な生徒がこぞって集まる大学がたくさんあります。きっと大学生なら自分の専門分野や興味のあることをもっと深掘りしたいはず。一方、社会人の方なら、専門分野だけでなく、MBAやビジネスを学んだり、実際に世界を動かす有名企業に足を運んだりと本当に多くの体験が待っています。
未来にワクワクしている人や、グローバル人材を目指すなら、ビジネスの本場アメリカに留学して、世界の最先端に触れましょう。自分の中の何かが見つかるかもしれません。
まとめ
一口に語学留学といっても、国ごとにさまざまな魅力や特徴があります。どこに行くことになっても、きっと素晴らしい体験が待っているはず。留学の目的に合わせて、自分に合っている国を見つけてみてください。
また、最近の傾向としては、フィジーやフィリピンといった格安留学で費用を抑えて3ヶ月程度英語を勉強してから、ワーキングホリデービザでカナダやオーストラリア、ニュージーランドで1年間過ごすという「2ヶ国留学」が注目を集めています。留学後に世界一周旅行をするといった旅人留学をする人もいます。
自分の人生を大きく変える留学。あなたの留学生活が充実した楽しいものになることを願っています!