フィジーの首都「スバ(Suva)」。約330あるフィジーの島の中でも一番大きなビチレブ島の東側に位置する、人口約9万人の都市です。
スバは、南太平洋地域の経済や交通、教育などの中心地と言われるほど、フィジーのみならずオセアニア地域にとっても大きな存在となっています。今回は、そんなスバを観光するときのポイントをご紹介します。
スバまでの行き方
国際空港のあるナンディからスバまでの距離は約200km。スバまで行くには飛行機の国内線のほか、長距離バス、ミニバス、タクシーなどの選択肢があります。
飛行機で行く場合
ナンディ国際空港からスバまでは飛行機で約35分。発着便は毎日運行しています。時間も割と選べるので、短期間でいろいろな都市を巡りたいという人にはおすすめです。
バスで行く場合
バジェット派の方は、ぜひ地元の人たちも使う長距離バスで移動してみましょう。飛行機だとF$100前後かかってしまうところ、バスならF$20前後で済みます。
ナンディ国際空港からスバまでの所要時間は約5時間。運行本数が多いので、都合の良い時間に合わせて移動することもできます。
バス会社は「Pacific transport」「Sunbeam」「CORAL SUN」の3つ。運賃がそれぞれ異なるので気をつけてくださいね。
運行会社別バス運賃・時刻表
各運航会社の時刻表(PDF)と運賃は以下の通りです。
バス会社 | 時刻表 | 運賃 |
---|---|---|
Pacific transport | 時刻表 | F$16 |
Sunbeam | 時刻表 | F$16 |
CORAL SUN | 時刻表 | F$22 |
※運賃はナンディ国際空港-スバ間の運賃です。
スバの観光スポット
アルバート・パーク
現在は、とてものどかな広い芝生の公園といったイメージですが、フィジーの歴史の節目節目に登場する場所がこのアルバート・パークです。
アルバート・パークは、1928年に史上初となる太平洋横断飛行の着地地点となった場所でもあります。
搭乗していたのは、オーストラリア人の飛行士チャールズ・キングスフォード・スミス氏。ホノルルを出発し、約35時間をかけスバに到着しました。当時のアルバート・パークでは飛行機が着陸しやすいようにと、植えられていた木を切り倒して、簡易的な滑走路を作ったのだそう。
また、1970年10月10日、英国植民地から独立した際に初めてフィジーの国旗が立てられた場所もここでした。
現在のアルバート・パークでは、タイミングが良ければスポーツイベントがあったり、移動式遊園地が来たり、フェスティバルが行われていたりします。
サーストン・ガーデン
熱帯地域の植物が立ち並ぶ庭園。カメラ片手にぶらりと散歩したり、天気の良い日はお弁当を持ってピクニックもいいですね。
フィジー博物館
サーストン・ガーデンの時計台の隣にある緑の屋根の建物が「フィジー博物館」です。フィジー博物館はスバ観光の目玉のひとつ。
博物館に入場するとすぐに目の前に広がる航海時代の船を再現した展示がとても印象的です。中には3700年前の考古資料も!フィジーの歴史と文化が詰まっています。
営業時間: 9am-4.30pm (日曜休館)
入場料: 大人$7、子供$5
公式サイト: http://fijimuseum.org.fj/
ゾロ・イ・スバ・フォレスト・パーク
スバシティよりバスで約30分のところにある自然公園。2.5㎢の広大な敷地に野生の鳥や熱帯地域の植物が広がります。
約1.5時間のウォーキングコースは、ジャングルのような森を抜け小さな滝壺を回っていくコースとなっています。雨上がりの日などは足元が滑りやすいのでお気をつけください。
入り口近くには宿泊施設もあります。湖畔レストランもあり、ランチ利用も可能です。
営業時間: 8am-4pm
入場料: 大人$5、子供$1
宿泊施設情報:
南太平洋大学

オセアニアの私立大学。南太平洋大学(University of the South Pacific)の名の通り、フィジーの他にもサモア、トンガ、マーシャル諸島、ソロモン諸島、キリバスなど南太平洋エリアの12ヶ国にキャンパスがあります。
スバにあるラウザラキャンパスは南太平洋大学のメインキャンパス。広く開放的で、海外の大学の雰囲気を見て見たいという人は一度行ってみてもいいかもしれません。
ただし、いわゆる観光地ではないので節度を持った行動を心がけましょう。
公式サイト:https://www.usp.ac.fj/
国会議事堂

スバシティから南に約5kmほどのところにあるフィジーの国会議事堂。趣のある雰囲気の本館は、フィジーの伝統的な家をモチーフに作られています。
ここでは、国会議事堂内の無料見学ツアーも行なっています(要事前予約)。ちなみに、国会の会期中であれば、議会の見学も可能です。会期カレンダーは公式サイトよりご確認ください。
公式サイト:http://www.parliament.gov.fj/
そのほか、南太平洋の大都会スバではフィジーの他の地域ではなかなか見られない巨大なショッピングセンターなども複数あります。船上レストランやおしゃれなカフェもあるので、ぜひフィジーのシティライフを満喫してください。
CHECK!
スバの治安
フィジー国内において、最も治安が悪い場所のひとつにこのスバが挙げられます。
ほとんどの犯罪は金銭目的のスリや強盗など。特に外国人観光客は地元の市民よりもお金を持っていると思われて狙われやすいので注意が必要です。
辺りが暗くなってからはより狙われやすくなり、また性犯罪などの危険性も出てきます。女性は絶対に夜の一人歩きはしないように!!ナイトクラブやバーなどに行く機会があるようであれば、身の回りには十分に気をつけるようにしてください。
しかし、フィジーは銃社会ではありませんのでご安心を。今のところテロの心配もありません。
身の回りに気を配る、過度な露出を控えるなど、基礎的な防犯対策は欠かせませんが、逆に言うと、基本的なことができていればそこまで心配することもないと思います。
普段治安のものすごく良い日本に暮らしている私たちは、「たぶん大丈夫だろう」と楽観的になって、ふとした時にスキができやすくなります。いつも以上に防犯には気を使って、観光を楽しんでくださいね。