いつも明るく笑顔のフィジー人。
嬉しいとき、楽しいとき、彼らは誰からともなく歌い出し、踊り出します。
そして、その圧倒的なリズム感と歌のうまさにはいつもびっくりさせられます。正直、私は音痴なフィジー人に会ったことがありません。鼻歌でも歌手レベル、これ、本当です。
昔から音楽に囲まれて育つと、そうなるのでしょうかね。
さてさて、今回はそんな、フィジー人の歌と踊りにまつわるお話です。
メケ(MEKE)とは?
日本に日本舞踊があるように、フィジーにも、古くから伝わる伝統的な舞踊があります。
それが、「メケ」と呼ばれる歌と踊りです。
もともと、メケの歌と踊りは、村の首長などに捧げるものとして伝統的に口承されてきました。
その昔、男性は、戦いに向かう勇気を鼓舞するという目的で、戦闘の前にメケを踊っていました。あわせて女性は、日常生活の風景を想起させる穏やかな舞を披露します。男は男らしく、女は女らしく。
また、メケはお祝いや祭り事などでも行われていました。
嬉しいとき、楽しいとき、気合いを入れるときなど、昔からフィジー人の生活には歌と踊りは欠かせないものだったのですね。
勇敢な戦士の踊り メケ
メケは、フラダンスやタヒチアンダンスなど女性中心の華やかなポリネシアンダンスと違って、戦士の無骨さと勇敢さが感じられる、荘厳な踊りというイメージがあります。
伝統的には、男性は腰ミノ姿、女性はタパクロスからできた装いで踊ります。
楽器として使われるのは、ラリという太鼓と、デルアという竹筒。デルアは大地に打ち付けて音を出します。このフィジー特有の楽器たちの音に合わせ、口から口へ伝えられてきた歌をみんなで歌い踊るのです。
近年では、多くのリゾートホテルやレストランなどで、エンターテイメントショーとしてメケが行われています。旅行で訪れた際にも、メケショーはフィジー各地で気軽に楽しむことが可能です。
神様から授かったフィジアンの素晴らしいハーモニーに感動し、フィジーの歴史と文化を感じさせる激しいダンスに胸が熱くなる。メケは、フィジー滞在の忘れられない思い出のひとつとなること間違いなしです。
メケ以外にも!フィジーで見られる踊り・エンターテイメントショー
メケはフィジー各地で楽しむことができますが、そのほかにもフィジーらしい踊りがいろいろあります。
火渡りの儀式

火渡りの儀式は、1000℃近くにもなる焼け石の上を素足で歩くという、大変危険極まりない伝統儀式です。
現在はショーとして見ることができますが、もともとは、フィジーのベンガ島※に伝わる神話に習い、ある特定の人のみに行うことが許されている神聖な儀式なのです。
※ベンガ島:フィジー最大の島ビチレブ島の南にある小さな島今ではダイビングのメッカにもなっている。
この神話や火渡りの儀式については、南太平洋旅行専門店のトーホートラベルさんが詳しく記事にしているので、詳細が気になる方は見てみてください。
>>火渡りの儀式(トーホートラベル)
現在では、パシフィックハーバーにあるArts Villageで見ることができます。
儀式の前には、フィジーの伝統的な飲み物であるカバを飲み、精神統一。
地中でじっくりと熱された石を掘り起こしてから、大柄な男性数名が順番にその石の上を歩いていきます。
ショーとして考えると、言ってしまえば石の上を歩くだけなので、正直ものすごい地味です(笑)。しかし、その背景にある物語や、儀式を行う男性たちの鬼気迫った勇敢な姿は、心をグッと掴むすごいパワーが感じられます。
ご興味のある方は、是非その目で感動を味わってください!
ファイヤーダンス

こちらはフィジーの伝統とはあまり関係なく(太平洋島嶼国発祥ではあるが)、ダンスショーとして頻繁に行われています。
メケと同じく、リゾートホテルやレストランなどの催し物として見ることができます。
両端に火のついた木の棒を大胆に振り回す姿は圧巻の一言。
まあ、よくスティックを落としたり、失敗したりすることもありますが、それはご愛嬌で(笑)。
まとめ
歌や踊りは、言葉が生まれる前からあった非常に根源的なもの。その国ごとの文化や歴史が色濃く残っています。エンターテイメントとして楽しむだけでなく、フィジーの歴史に思いを馳せてみるのも一興かと。
フィジーでメケをみるチャンスがあったら、そんな想いも一緒に、是非楽しんでくださいね。


